転職をすると満足する人、違った悩みを抱える人、新しい環境で苦労する人など様々です。
その際に転職してよかったと思えるように、転職前に考えて欲しいことをお伝えします。
1.転職前に考えること
転職前に今の状況を変えたい気持ちがいっぱいの方に注意してほしいことがあります。
自分の未来について考えるよりも、今の不満をなんとかしたい気持ちに目を向けすぎると後悔しやすくなります。
なぜ転職したいのか
あなたは今、転職を考えていますか?
それはなぜでしょうか?
ノルマがきつい、人間関係がうまくいかない、給料が安い、他にやりたいことが見つかった、キャリアアップを目指したいなど、仕事を辞めたい理由は人それぞれあると思います。
一方で、次に転職したい会社の条件、転職後の夢なども思い描くはずです。
給料が高い、土日祝日休み、転勤がないなど、自分がそういった会社に入った場合のイメージをするだけでもワクワクしますよね。
でも、転職活動を始める前に、後悔しないように考えを整理することって大事だって知っていましたか?
今回は転職で後悔しないための方法をご紹介したいと思います。あなたの転職が最高のものになるように是非参考にしてくださいね。
まずは自己分析をしよう
転職活動の入り口としては、自己分析を行うことが大事であるとされています。
自身の性格や能力を客観的に自己分析することによって、あなたに適正な業界や職種を絞り込むことができます。
今、この記事を見ているあなたは、少なからず転職願望がある方でしょう。
- あなたは今何歳ですか?
- 結婚していますか?
- 家族構成はどうですか?
- 住宅ローンはありますか?
⓪自分の環境を整理・理解する
まずは、自分が今置かれている環境を整理してみましょう。
結婚して住宅ローンがある人は、家族ごと引っ越すことが難しく、単身赴任を覚悟しなければならないかもしれません。
もし転職先の給料が今の仕事より低かったら、生活費、住宅ローンの支払いなど生活が厳しくなる可能性も出てきます。
給料が今の仕事と同等またはそれ以上が条件であるという方もいることでしょう。
逆に、単身でローンも抱えていない人であれば、収入がいくらか減少しても影響がない方もいるでしょう。
恋人がいる人は、勤務地が遠方でも構わない、遠距離恋愛でも大丈夫と思う人は少ないのではないでしょうか。
①今の自分に関するキーワードを書き出す
自分の理想とする転職先、転職条件、そしてプライベートも含めたあなたにとって理想とする環境に少しでも近づけるため、今の自分が置かれている環境、やりたいこと、転職に際し譲れない条件等を整理して紙に書き出してみましょう。
求人情報にはたくさんの企業情報及び条件等が掲載されています。自身の情報を紙に書き出すことによって、受けてみたい会社が見つかりやすくなることでしょう。
それでは、整理する方法をご紹介します。
まずはあなたの今置かれている環境に関連するキーワードを書き出してみてください。
それに加え、なぜ辞めたいのか、転職先に何を求めているのかということも書き出してみるといいでしょう。
参考にキーワードをいくつか挙げてみます。あくまで参考ですので、決まりは特にありません。
ランダムに構いませんので、思いついたものはどんどん書いていきましょう。
「給料」「英語」「恋人」「家族」「ローン」「都会」「一人暮らし」「土日祝日休み」「ハラスメント」「残業」「ノルマ」「出世」「車」「ペット」「趣味」「就業時間」etc.
②キーワードに重要度を番付する
次に、書き出したキーワードの横に0~10までの数字を書いていきます。
数字が大きくなるにつれ重要度が高いと考えてください。これは直感で構いません。
中には数字を付けにくいものもあります。
例えば、今の会社でハラスメントを受けている、人間関係がうまくいっていないなど、マイナス要素のものです。これには0を付けましょう。
すべて付け終わったら、書き出したキーワードの下の空白欄に横線を引きましょう。
別紙に書くのも良いでしょう。
横線を引いたら、一番左を0、一番右を10として、0~10まで1つずつメモリを付けます。
今度はそのメモリに先ほど書き出したキーワードをもう一度書いていきます。
何回も書くのが苦手な方は、付箋などを利用するのも良いでしょう。
すべて終わったらあなたが作ったものを眺めてみてください。
どうですか?あなたの気持ちを「見える化」した表が出来上がりました。
これだけで客観的に転職するに際して、自分が置かれている環境や優先させるものがわかってくることと思います。
③条件を妥協できるもの・出来るものに分ける
でも、これで終わりではないんです。
ここからがもっと真剣に考えるところです。
あなたが条件や環境に対して妥協できるもの、できないものを考えてみてください。
なるべく、ここで決心したものは、気持ちが揺るがないように転職活動を進めていくのが望ましいでしょう(人の気持ちは変わるものです。あくまで参考程度に)。
何を諦め、何を優先させていくか・・・転職は生活環境が大きく変わるといっても過言ではありません。
ここで前向きに転職を頑張ろうと思えない方は、現職に留まるのも一つの道だと思います。
どれが正解、どれが不正解というのはありません。
あなたが少しでも後悔しないことが一番です。
自己分析をやったけど、転職に対する不安がまだあるけどもう少し事を進めて判断していきたいという方は、人材紹介会社を利用して、相談しながら進めていくのもいいかもしれませんね。
現在では、人材紹介会社のサービスが充実していますので、不安に思っていることに対して適切なアドバイスを受けることができますよ。
2.人材紹介会社を活用してみよう
働きたい会社を見つけるにあたり、いくつかの情報媒体があることをご存じでしょうか。
自らが企業のホームページから求人応募するのはもちろんのこと、みなさんご存じのとおり、求人情報誌であったり、国が運営する無料の機関であるハローワークもあります。
特に近年、転職において、もはや当たり前とも言えるのは、「転職エージェント・人材紹介会社」ではないでしょうか。
人材紹介会社は、厚生労働大臣から許可を受けた有料職業紹介所のことであり、基本的に求職者は無料、求人企業が有料となります。
有料のため、企業側も真剣に採用について考えており、人材紹介会社は、企業と転職希望者のマッチング(仲介)を行うかたちとなります。
人材紹介会社においては、転職希望者から見てもサービスは様々であり、転職活動の入り口における自己分析から、それをヒアリングした上で希望者に適当と判断した企業の紹介、その企業との条件交渉など多岐にわたります。
もちろん、現職においての退職に関するアドバイスも行っており、転職活動が円滑に行われるよう満足いくサービスを受けることができます。
また、人材紹介会社も様々であり、ハイクラスにこだわったもの、医療関係や教育関係に特化したものなど独自の特徴がありますので、各社の特徴をよく調べて、自分の転職活動に適しているかよく見極めて利用していくことが望ましいと言えます。
人材紹介会社を使うメリット
人材紹介会社を使うメリットって何でしょうか?ここでは、求人企業が人材紹介会社を使う際のメリットを2つご紹介したいと思います。
【求人企業のメリット】(サービス内容は、会社によって違います)
- 積極的なPRができる。
写真や動画によるPRはもちろんのこと、掲載文章などハローワークと違ったかたちで転職希望者にアプローチを行うことができます。
若者向けの採用にあたっては、面白おかしくPRしているところもありますよね。 - 転職希望者への直接アプローチが可能
企業側は一方的な求人情報の公開ではなく、自らがサイトを介して、個別に転職希望者へコンタクトを取ることもできます。
転職希望者は少しでも良い条件で転職したいと思っており、検索機能で条件に合う企業を探しています。
そんな中、企業規模や条件面などではヒットしない企業が是非この人には来てほしいという人を見つけ出し、サイトを介してスカウトメールを送ることができるのです。
企業は、新入社員教育にヒト・モノ・カネの経営資源を投下するよりも、即戦力の社員を入れた方が会社のためになると考えています。ですので、人材紹介会社を利用することにより、即戦力を見つけることが可能となっているわけです。
以上が、企業側のメリットとなりますが、私たち転職希望者が人材紹介会社を利用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
【転職希望者のメリット】
- 企業数、検索機能が充実している
現在はインターネットを利用した転職活動が当たり前ともいえる時代になっています。とくにハローワークよりも人材紹介会社の市場は年々伸びており、企業も、転職希望者も登録者数が右肩上がりで伸びているのが実情です。そんな中、多くの企業を見定めることができる人材紹介会社は転職希望者にとっては魅力的ともいえます。 - 転職エージェントに頼ることができる
すべての会社に存在しているわけではなく、またすべての転職希望者が利用できるとは限りませんが、転職エージェントは利用すればとても心強い味方ともいえます。
まずはこちらのヒアリングを行い、あなたの希望条件を満たすかまたはそれに近い条件の会社の紹介があります。
中にはサイト上に出していない好条件の会社を紹介してくれることもあるみたいです。
現職の退職までを含めた様々なことをアドバイスしてくれるエージェント機関もありますので、ぜひ活用してみましょう。 - 無料で利用できる
人材紹介会社の多くのものは無料でサービスを利用することができます。企業側が利用料や紹介手数料等を支払うスキームとなっており、こちらの支払いは基本発生しませんので安心して利用することができます。
結局、転職した方がいいの?しない方がいいの?
転職活動について書いてきましたが、結局、転職ってした方がいいの?
でも、やっぱりまだ不安があるなという方も多くいらっしゃることかと思います。
前述のとおり、転職する、転職しないに正解、不正解はありません。
後悔するかもしれないけど思い切って転職を決意するのも正解と言えるでしょう。
逆に、現職に踏みとどまって、「あの時転職にチャレンジすればよかった」と後悔するのも結果的には正解かもしれません。
29歳、39歳など、30代、40代へ突入する直前は、転職を意識する人が特に多いと言われています。自分の人生を決めることができるのは自分しかいません。
みなさんもなるべくならば後悔したくない人生を歩んでいきたいことと思います。そのためにも自己分析は大切なものと言えるでしょう。
人生は選択の連続と言われていますが、特にこの「仕事」を選ぶというものは、人生を左右する大事な決断と言えます。
何度も言いますが、自分の人生を決めるのは自分です。
あなたがあなたの人生を決めるのです。
今の気持ちを大事にして、その気も気持ちがベストであると信じて転職への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
転職(退職)をするタイミングっていつ?
転職活動により内定をもらった後、今の職場に退職する旨を伝えなければなりません。
上司に伝えるのを考えるだけでもドキドキしますが、気になるのが今の職場の人員ですよね。
最低限の人数で仕事をやっているのに、自分が抜けたら会社や同僚に迷惑がかかるなと思う方もいることでしょう。
人事異動の時期まで待ちたいという方もいるかもしれません。
でも、次に働く会社がすぐに来てほしいと言っている場合、これはとても悩みますよね。
でも、これは悩んでも、転職に向けて進んでいくしかありません、転職先の会社の都合を優先させてください。
組織はどうにかして回っていくものです。あなたが急に辞めたからといって、会社が潰れるわけではありません。
確かに、同僚への負担が増えることも予想されますが、それを気にしては転職のタイミングを逃しかねません。
悩むあまり、退職を言い出せないことがあるかもしれませんが、1日でも早く退職する旨を会社に伝えた方が良いでしょう。それがあなたのためでもあるし、会社のためでもあります。
まとめ(転職した方へ)
転職の気持ちが芽生えてから、転職活動をスタートさせ、退職までたくさん悩んだことと思います。
でも今どうですか?気持ちが晴れ晴れとしていませんか。
なかには、あの時悩んだことがバカみたいと思う方もいるかもしれません。
悩み事って、8割はあなた自身が不安に思っているだけで、周りは何とも思っていないということが多いんです。
転職活動で得た体験は、他に様々なことできっとあなたの役に立ってくることと思います。
人生の大きな選択を、あなた自身が行ったという貴重な体験。
今後、飛躍的にあなた自身が成長していくことを心より願っています。
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